2018年10月29日
マカームは生理的
ウードの常味裕司さんのマカームについてのレッスンを月に1回受けています。今ちょうど半年経ったところで、5つのマカームを習いました。
マカームとは、アラブの音階のことで、ピアノの鍵盤よりももっと細かい音程を響き分けさせて、マカームごとにある一つの空気感を作り出すという役割があります。
先日常味さんから、マカームは生理的に身体が反応するからという言葉を伺って、本当にその通りだなと実感しています。
イルハムのプレイベントへ向けて、
ミュージシャンそれぞれと話をして、曲を決めたり、様々な共有をしていますが、
マカーム関連で、少しだけ興味深いかなと思うエピソードをご紹介します。
常味さんからサマーイを演奏したいというお話がありました。サマーイとは、"サマーイ〇〇"という曲名でよく聞くと思いますが、アラブ古典音楽の形式の一つで、同じ形式に則って、〇〇というマカームの美しさを表現した曲のことです。
ハシンさんにそれを伝えて、どのマカームにしますか?と聞いたところ、このような返事を頂きました。
"メロディの展開をとても大切にしているので、曲順が全部決まってからどれにするか決めたいと思っています。ドイツやポーランドで通用しているように、日本でも、マカームの繊細なムードが皆に伝わっていると思っているからです。
ダンサーが踊る曲へ向けて音楽のリチュアルをするようなものだから。"
今まで、シンセサイザーで共演することが多かったハシンさんなのですが、アコースティックになると響きにとてもこだわりがあるそうです。
常味さんとハシンさんのマカームの解釈はきっと同じところも違うところもあると思いますが、それをイルハムではどう形にしていくのか、楽しみなところです。
そうそう、あまり知られていませんが、ハシンさんは、チュニジアの音楽学校で、アラブ音楽の教育プログラムを作ったりしていたそうです。革命後のチュニジアの音楽教育についての新しいアイディアや教育内容について、政府に対して提言を行う立場でもありました。また、社会的コミュニケーションプログラムや、家族の問題や障害を持つ子供達の為の教育プログラム作成にも関わっていたそうで、音楽というものそのものに加えて、その社会における役割など、これから来年は色々話を聞いてみたいなと思って興味津々です。
今回企画の話を沢山の人へ伝え続ける中で、
教育
という目線は、ひとつ大切なものとしてあると改めて感じています。
ハシンさんとも、まだ内容の詳細は話してませんが、教育のベクトルはとても良いですねと、コメントもらってます。
その辺りも色々な方々とシェアしていけたらいいなと思っています。
SHOW&WSともに、お申込み受付中です!
・☆*・sali・*★・
2018年10月27日
バースディ
先日はフル稼動の誕生日を過ごしました。
朝から息子の遠足お弁当を作り
タイコとジルの練習
レッスン
ショー
と、1日フル稼働でした!
一年を振り返って、今年も頑張ったな〜と、
今夜は自分を労う時間を過ごそうと思います。
色々な目標が少しずつ形になり始めてきていて、
暗中模索でグルグルしていた春の頑張りが、答えとなって見えてきてます。
どんなことも、ちゃんと頑張った分、返ってくるんだなぁと、喜びを噛み締めてます。
練習は嘘つかない!笑
コツコツ練習することは、自己信頼と直結していますね。
この歳は、もっと純度を上げていけるように、安定して歩んでいけるように、日々邁進していきたいです。
いつも応援頂いている皆様に感謝しております。
これからもどうぞ宜しくお願いします♡
・☆*・sali・*★・
2018年10月19日
自分の踊りを作っていくということ
ILHAM〜soul to soul projectの企画を公表して、ダンサーさん達と水面下で色々なやり取りをしています。まだ、来年の計画は、もうすぐ決まり始めるくらいの段階ですが、人間の数だけ皆違う思いで生きていますから、思いを伝えた分の沢山の感情や向かい合うことに直面して、判断して、行動しています。これもまた、ひとつのプロセスなんだなと大切に感じてます。
今日は、ワークショップの内容について、フライヤーに載せられなかったことを補足したいなと思います。
オリエンタルダンスを習い始めて、しばらくは先生のもとで必死になる日々があり、ワークショップというものにデビューして、新しい世界を知り、また次はあの人この人と、ワークショップを受けまくる時期があったり、時に、自分で何かを作ろうと篭ってみて、でもよくわからなくなったり、怖くなったりして、また次のワークショップを求めて出掛けてみる。そして気づいたら、また自分の踊りと向かい合ってる…
私自身、今までをこんなループの中で過ごして来ています。
そして、今感じているのは、結局、自分が自分と向き合って納得して出て来た踊りを深めていくことにしか答えはないということです。
もちろんそれは、自由なわけでも、個性だけがあればいいものでもなくて、きちんと音楽や踊りのことを学んでいることは前提なのですが、
学ぶ機会としてのワークショップは沢山あっても
自分の踊りを深める機会は自分で作るしかないのかな?
いやいや、それをシェア出来たらなんと心強いことだろう
そう思ったのが、このイルハムのワークショップをやろうと思ったキッカケです。
そして、長年の生演奏と共に生きてきた日々から体感しています。
"良い音は、踊りを格段に引き上げてくれる"
それは、音の何がという説明は難しいです。
でも、感覚が引き上がる、その実感が確実にあります。それって、イルハム(インスピレーション)と繋がりやすい状態なんです。
そして、自分の踊りと向かい合う時間は、
初級以上の方であれば(チャレンジャーなら入門者でも)プロと同等にあって然るべきなんです。
どちらが良いとかではなくて、ご自分のペースで、ただ自分の踊りと向かい合う。そして、共に時間を過ごす人達に刺激をもらい、励まし合える環境、それがもっとあったら良いなと思うようになりました。
だから、このワークショップ、蓋を開けないとどうなるか、まだ見えてませんが、踊れる人が集まったなら、私は余計なことはしません。
ただ、ひとつふたつ、音楽の道筋に繋がる動きの流れをシェアしたいなと思っています。(例えば循環することであったり、エモーショナルなことと動きの質感であったり、リズムのグルーブであったり…)
もしも、まだ踊りのサポートが欲しい方がいたら、もう少し踊りについて教えます。
なによりも、各自の踊りへ向かい合う時間をシェアすることに意義を感じてますので、
そのための場作り、ミュージシャン達それぞれの解釈を踊りへ繋ぐことにフォーカス予定です。
常味さんからはマカームのお話を。
(数字や細かい話ではなく、なるべくビジュアルイメージで捉えられるように相談し始めております。)
ハシンさんからは歌詞のお話を。
タクシーマさんからはリズムのお話を。
サリからは、動きのご提案を。
エジプシャンらしい、とか
正統かどうか、とか
合ってる間違ってるではなくて、
そういうことは置いておいて、
ピュアに自由に自分のソウルと繋がって踊れる時間を作っていきたいなと考えています。
実は、沢山群舞をやってきて、ワークショップも受け続けていて、そして自分の踊りとも向かい合ってる自分の弟子達のためでもあります。
新しい世界を求めていくこと、
それは自分の中に答えがあること
ただ、1人でそこと向かい合うことは、辛いこともよくわからないこともあるから、良い環境で仲間が出来て行ったらいいな…そんな思いです。
だから、お互いの踊りを見ることも大切にしたいと思っています。
定員まで、あと半分となりました。
今回はスタジオのサイズが小さいため増員不可です。お早目のお申し込みをお待ちしています!
※12月9日(日)ILHAM〜soul to soul project プレイベントお申し込みは、お名前/人数/お電話番号/申し込み内容(ショー/ワークショップ)を明記の上、こちらまでご連絡ください。折り返し、お振込み先をご連絡致します。
⇒ilhamsoultosoul@gmail.com
・☆*・sali・*★・
2018年10月18日
ILHAM〜soul to soul project 始動のご案内
【ILHAM〜Soul to Soul project 】始動のご案内
このプロジェクトは
◆生演奏ならではのオリエンタルダンスを求める皆さん
◆失われつつある古きよき踊りを模索しているダンサーさん
◆共に3ヶ月に1回の生演奏ショーへの出演を希望されるダンサーさん
に向けた、1年間限定の企画です。
<発起人>
Sali
<プロジェクトメンバー>
常味裕司/ウード
Hcin Jbari/バイオリン・歌
TAKSEEMA/ダラブッカ
Sali/オリエンタルダンス
来年(2019年)より、生演奏とオリエンタルダンスの新プロジェクトを発足します!
即興性の高い生演奏SHOW & WSの開催を通して、インスピレーションが降り注ぐ時空間を創出する年間プロジェクトです。
具体的には……
・ゲストダンサーとSaliに加え、公募のダンサーさん達も出演する3ヶ月に1回の生演奏ショーを実施します。
(ゲストダンサーには曲を複数組み合わせたり、即興を取り入れたセットを作って披露頂きます。公募ダンサーさんにはレパートリーより1曲踊って頂きます。)
・プロジェクトメンバーそれぞれのベクトルから曲を紐解く生演奏ワークショップを実施します。
(振付を踊っていくのではなく、良い音と共にご自身の踊りと向かい合える時間としたいと考えています。また、Saliは身体が自由になるために必要な動きをその場でご提案していきます。レベルに関わらずただ良い音を聴いて踊りたい方もご参加頂けます。)
ILHAM(イルハム)とは、アラビア語でインスピレーション。
私はアラブ音楽とオリエンタルダンスの持つ、アートフォームとしての美しさに敬意を抱きます。
オリエンタルダンスの持つエンターテイメント性と古典のオリエンタルダンスソングが持つ芸術的な美しさを共存させる形を探りたい。
曲そのものを表現することから一歩踏み込んで、その時その場でその人達としか生まれない瞬間の輝き〜インスピレーションをもっと強く共有したい。
そして、なによりも私たちがいま東京でアラブで生まれた音楽や踊りと共に生きているということ。
お客様には、それらの創り出す面白さを楽しんでいけたらと思っています。
私は有難い事に、過去10年間演奏家のパートナーであったこともあり、生演奏で踊る経験、演奏家達とのコミュニケーションを沢山積むことが出来ました。生演奏ならではの楽しさと面白さを様々な形で皆と共有して、また新しいことを発見して、ダンサーも演奏家も共に成長していきたい。
そのために、ダンサーであるSaliが主体となって出来ることに私は力を尽くしたい。
このプロジェクトには、そんな願いを込めています。
ゲストダンサーさんと共に創るショーは来年スタートしますが、
2018年12月9日(日)にまずは発足メンバーでプレイベントを行います。
京橋ララサロンで開催する生演奏ショー&ワークショップです。
ぜひ、聴きに、観に、踊りにいらしてください。
そして、インスピレーションが湧いたなら、ぜひ一緒に来年からのイベントに、それぞれの形でご参加ください!
<イベント詳細>
ILHAM〜soul to soul project プレイベント
日時: 12月9日(日)
16:30〜18:30 生演奏ワークショップ(オールレベル)
メンバー4人それぞれのベクトルからの解説を加えながら、曲の一部を紐解き、踊っていきます。その場に集まった方々とシェアリングをする形で進めていきます。(後日、曲が決定しましたらFBページにて告知いたします。)定員20名
19:30〜21:00 生演奏ショー
定員50名
(30分前に開場、ご予約順にご入場頂きます。)
会場: 京橋ララサロン
〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-19-6
ヤサカ八丁堀ビルB1F
03-6875-5717
出演:(ショー&ワークショップ共に)
常味裕司/ ウード
Hassine Jbali/ アラビックバイオリン、歌
TAKSEEMA/ ダラブッカ
Sali/ オリエンタルダンス
チャージ:
ワークショップ6000円
ショー前売り3500円/当日4000円(どちらも別途1ドリンク500円)
皆様の応援を、どうぞよろしくお願い致します♡
※沢山のかたへ届くよう、シェアいただけるとうれしいです!
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※12月9日(日)ILHAM〜soul to soul project プレイベントお申し込みは、お名前/人数/お電話番号/申し込み内容(ショー/ワークショップ)を明記の上、こちらまでご連絡ください。折り返し、お振込み先をご連絡致します。
⇒ilhamsoultosoul@gmail.com
・☆*・sali・*★・
2018年10月 6日
Alb el Nile
ナイルの心とタイトルのついた公演へ行ってきました。エジプトの国立舞踊団コーメイヤの2代目あたりのダンサー、Lubna と Osamaの来日公演でした。お弟子さんのLatifaさんの熱い師への思いがこもった舞台、楽しんできました!
3歳半の息子連れなのに、快く受け入れてくださり、息子はアニメを見たりトミカで遊んだりしながらですが、いくつかの演目は楽しんだ模様。
公演へ連れて行くと毎回ヒットする演目が1つはあったりするのですが、今回はタカダアキコさんでした。あまり見たことないパーカッションをリジットに刻みながら近くへ来てくれて、息子興奮!
6拍子だったけど、モロッカンなのかな…カッコいい音でした。
アキコさんの登場の瞬間ちょうどインテンスなムードが和らいだんですよね、多分それが息子的には嬉しかった模様。
子どもの反応は面白いです。
今日の語録
"音楽がぐちゃぐちゃだね〜"
(オリエンタルダンスあるあるですが、単に古い音源で録音が悪い)
"今度は大丈夫だね〜"
(新しい録音の音だった)
"マコさんが2人いるね〜"
(チサコさんとのデュオを見て)
そして、帰ったらお子様セットでもらった光るカボチャのステッキを持ってぐるぐる回っていました。(サイードの真似)
当たり前ですが、エジプシャンでも同じ舞踊団出身でもダンサーによって全くキャラクターが違うんですよね。
私が習ってきた同じコーメイヤのDeniseとLubnaは、ほんと真反対みたい…
もちろん日本人のダンサーさん達もみんなそれぞれの世界観の中で輝いていて
それでもみんなの中で通じる、オリエンタルダンスの愛を分かち合う、そんな公演でした。
私は最近公演を観ると、あとで瞬間的なシーンがフラッシュバックするのですが、(写真みたいに一瞬)、その瞬間って、ダンサーがリアルに自分の真実に繋がっている時だなと改めて思いました。
舞台の上での自分を信じることは、少しずつ重ねて作っていくこと。その信頼があるレベルに達した時に、お客様が見ていて心を打つ表現になるのではないかな。
…どうでもいい余談です。
最近なぜか私の席の隣でOfficialのカメラマンさんが撮影していることが多いです笑
フラッシュバックと何か関係あるのかしら??
しばらく足を運べてなかった劇場公演へ、最近は軽いフットワークで行けるようになって有り難いです。観ること昔から好きですが、とても大切な時間ですね♪創作意欲と直結します。
皆さまお疲れ様でした!
・☆*・sali・*★・
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