私は大学で芸術学部にいました。
そして、卒業する時に決めたことがありました。
ベリーダンスを仕事にして
アートとしての表現は別でやろう
といっても、その時すぐに仕事になる訳はなくて、5〜6年かかったかしら…
少しずつ少しずつ、そして、やっと専業になった頃には、ブームも手伝って、生徒さんに恵まれ、
気づいたら、ベリーダンスでアートとしての表現もやってました。
いつのまにか、身の回りには、私の表現が好きな人だけになり、共に表現をする仲間にもなりました。
カンパニーとして、みんなで桃源郷のような時空を過ごして、いま、もうひと越えしたところで、それぞれが自分の大切なことを本当に大切にしようと動いています。
家族、仕事、表現、生きること…
私も小さな家族を支え守る人となりました。
また、個人としての表現も、まだまだこれからやることだらけです。
集団でひとつの想いを分かち合い
大家族のようなティルタの空気が大好きです。
それと同時に、私自身のことをもっときちんとしたいと思っています。
大切なイントラ達のためにも、ビジネスのことも学ぼうと、やっと思うようになりました。マイペースかもしれませんが、少しずつでもその仕組みを理解したいと思います。
というわけで、機が熟すまで、ティルタクラスは、一旦私1人で教えることにしました。
半年くらいで戻るといいなという展望です。
今あるビジョンを形にできる方法を一人でちゃんと学んで考えようと思います。
同時に、初めてアートコンペというものに応募してみました。それに当たり、アーティストプロフィールというのを書きました。
今までのダンサープロフィールとは全く違う内容になりました。もしかしたら、この方がSaliという人間のことはよくわかるかもしれません。
気になる方は
この先に書いたので読んでみてください
→
all photos by Apache
"CLEOPATRA JAPONICA"
from ILHAM〜Soul to Soul project vol.1 show
26th May,2019
Saliアーティストプロフィール
中東の民族舞踊とキャバレーダンスが合わさって生まれた、オリエンタルダンス。
Saliは、2007年から10年に渡り、40カ国以上を踊り旅するダンサーでありセラピストでもあるHadiaに師事し、彼女の編み出したオリエンタルダンスのボディロジックを徹底的に学んだ。その動きを解剖学的にも理解し、洗練させていくと、そこには、女性が女性としてのエネルギーを生み出し循環させていくという生命の根源に触れる体験=悟りのような体験があった。
動きによってもたらされる、愛と喜びに溢れる体験は、エンターテイメントとして見せること以上に、すべての女性の精神的充足につながると思い、教育者として指導することにも熱意を持って取り組むようになった。
また、日本人としてのアイデンティティを模索する中で、四季折々の自然を愛で、微かな変化を喜び、形にしていくという創作フローができていった。2016年〜は昔から続く伝統工芸の作家を訪ね、実際に染めを体験し、それで衣装を制作し纏うことを始めた。その行為は、衣装が単純に飾り立てるためではなく、伝統の担い手の想いであり、その先の伝統が守る力そのものを纏うことへと変化した。2016年 栃木県佐野市の"紺邑"にて正藍染のシルク衣装制作・2017年東京都台東区"Maito Design Works"にて桜染羽衣ショール制作、どちらも舞台衣装となった。
また2007年〜2017年、音楽家(バイオリニスト)のパートナーとなり、生演奏での表現についても盛んに実験を繰り返し、現在はアジアにおけるアラブ音楽のパイオニアである常味裕司氏にアラブ音階(マカーム)を学んでいる。微分音と呼ばれるピアノの半音をさらに細かくした1/8音程の存在するアラブ音楽では、マカームという生理的に感情に訴えかける音階のシステムが有り、その感情表現は、まさに桜の色がピンクや白でなく桜色でしかないような、情緒を作り出しているのだ。
2019年は演奏家3名とプロジェクト"ILHAM〜Soul to Soul project"を立ち上げ、オリエンタルダンスの本質的動きの持つ"命を愛で育む力"を音楽との繋がりの中で更に発展していけないかと模索中である。
ILHAM プロジェクトメンバー(Sali, 常味裕司(ウード), Hcin Jbali(アラビックバイオリン、歌), TAKSEEMA(ダラブッカ))
また、いわゆるオリエンタルダンス=ベリーダンスのコミュニティでは、ガラショーとしてそれぞれの作品を披露する公演は多くても、哲学的ななにかに訴えるような公演はまだ大きな形として起きていない。
Saliは、楽しいというエンターテイメントの喜びのみならず、知的な喜び、森羅万象をひとつひとつ映し出したような日本の情感を味わえる芸術的な劇場公演を創作したいと考えている。
日本の伝統的な美しさを昇華した衣装を身にまとい、アラブの情感あふれる生演奏の音楽でオリエンタルダンサーたちが女性としての喜びを様々な形で舞う、その公演は、東西の文化の着地点として美しい形となるに違いない。
・☆*・sali・*★・
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL : http://sali.jp/system/mt-tb.cgi/1156
コメント
コメントする