今日は、ロマフェストを開催している増永さんの事務所へお邪魔して、ジプシーの話を色々きいたり、写真や動画を見せてもらいました。
帰り道に聞いた話が印象的でした。
"トルコのフォークロアダンスは今も生きてますか?"
"はい。フォークロアは生きてます。
でも、ロマは、最近踊りたがらない。"
"何故ですか?"
"政府がロマを追い出そうとしたから、
仲間内では踊るけれども、人前で踊ることを嫌がるようになってしまった。
ジプシーであることをアピールしたくないのでしょう。
ジプシーは、貧しくて物乞いを職業にしている人達もいる。
でもそれは全体の10%くらいでしかない。
逆に、努力してビジネスを成功させて、立派に暮らしているジプシーもいるのに、何故かそちらの方は、あまり知られていない。
だから、僕はそちら側を紹介したいのです。
日曜の昼下がりに、子供も大人もテラスで音楽を演奏して、踊って、笑顔で楽しんでいる。その本気の楽しんでいる人たちを紹介したいんです。
そうすることで、トルコの胸を張れなくなってるジプシーの人達が、やっぱり胸を張って踊ろうと思えるようになる、そういうところに繋がっていると思ってます。"
それから、お葬式の話も印象的でした。
ある男性のお葬式で、ある部屋では、亡くなった方を囲み、お世話になった演奏家達が夜通し演奏をしている。その隣には、泣き女と呼ばれる方が、即興で詩を唄い捧げている。
同時に、隣の部屋では、カードゲームをする人達がたくさん。
同時に、外では音楽と踊り。
死は悲しみであるけれども、それが全てではなく、皆が集まりワイワイすることが弔いとなる。
同じ出来事があったとして、フォーカスを変えると、見え方も、その後の行動も全く変わってきます。
増永さんの、フォーカス、生き方、とても素敵だなと思いました。
またお話聴きに伺いたいです。
そうそう、写真は、ティルタメンバーでただいま創作中のガワジー衣装の材料一部です。
発表会に続き、2月12日のロマフェストでも披露します。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL : http://sali.jp/system/mt-tb.cgi/894
コメント
コメントする