2022年9月27日
和合4
神遊び…火水遊び、紙遊びの舞
火と水(男性性と女性性)にとことん向かい合ったこの5年でした。
やっと、和合へ辿り着いて踊り切れたかなと思います。不思議なことに、出口は、オリエンタルダンスではなく和物でした。想像してなかったです(笑)
今は亡き紺邑の大川さんが染めてくださっった濃い藍シルクと、今年工房で奥様と染めた白藍シルク
最初に藍染体験をしたときの、命や愛とつながる感動をメンバーと共有したくて、今回も藍染に行きました。これは、折りを見て続けていきたいことです。
和紙作家の加茂孝子さんの作品を頭に纏いました。
和紙の原料であるコウゾという植物の網です。和紙は長い間、情報の媒体として存在してきたと思うんです。その役割の記憶みたいなものをプリミティブに感じられるのかな、なんて思って被ってみました。
羽織
AVAの遠山瑞樹さんが、デザインして仕立ててくださいました。細やかな仕事と状況を織り込んでいくような流れに感動しました。
加茂さんと瑞樹さんと
博多織の帯ベルト
福岡の黒木織物さんとコロナ禍での映像制作の際に出会いがあり、その時に出会ったベルトです。京都の皮職人さんとのコラボ作品とのことでした。私にとって故郷の博多、そして博多織の献上柄に込められた意味は、大切にしていきたいと思う内容です。
昨年、朝日や名月や紅葉を追いかけて、何度もロケハンをしたり、自然のリズムに自分を合わせていく経験をしました。
それは、街で踊れないなら、自然の中で踊ろう、美しさと共に在ろうと思ったからだったのですが、その時の様々な出来事が、能楽堂へと導いてくれたように思います。
撮影同行してくださった志村さんとの時間にも感謝しております。
photo by 志村剛
日本人は、自然を感じ、愛で、そこに想いを乗せ、皆と共有してきたのだな、と、
和歌の世界のように思うのです。
こうやって書き出してみると、どれだけの作家さんにお世話になってるのだろうと感じ入ります。
私は素敵なものを生み出す皆様と出会えて幸せものです。
この辿り着いた美しい世界を
特にジャンルに囚われることなく
自然の流れと共に、出会う音楽と共に
舞い続けたいなと思います。
MIKOTO〜命4
MIKOTO〜命(Tilta 群舞作品)
*スチール写真が来たら、追って追加しようと思っています♪
下記の4つのパートをそれぞれの役が出入りしつつ踊り、ラストの家族へと繋がっていきます。演劇のようなストーリーではないので、詳細は言葉になりませんが。。。
嵐
陰陽和合の世界
水墨画のようなシルクベールを染めていただきました。博多織をモザイクのように使うアイディアはメンバーのひらめきと私の抽象頭脳から(笑)
火
猿田彦のような遊び心
福岡の土地柄なのか、ピンときて、お声掛け。みんなの遊び心がうまく絡まったらいいなと思ったのは正解でした。
地球
今回は、尺の関係上、繋ぎの時間程度となりましたが、水の星、青い星である地球
蛍
蛍の光を地球に生きる命の光に見立てて
家族
自然と共にある命の姿
【出演】
Starsha
Yumiko
Luludi
SOLAN
Yumi
Ayaka
Sherida
NATSUMii
Kadwu
KOTOMI
Yuri
【衣装】
・Om Shanti(白黒ベール、火のファンベール、地球のファンベール)
・AVA(羽織)
・紺邑(藍染)
・博多織(黒木織物)
実はこの作品は、冒頭に飛天を持ってきて、いくつかの新作・過去作やゲストを加えて、次回のTilta公演としてまとめようと思っています。
時代の変わり目と呼ばれる今に、何を思うか。私は"命を真ん中に置いた世界"だと思うのです。社会性の名の下に、直感や個人の在り方が消えてしまうようなことがどんどん減って、それが生きていくような社会を再構築していくこと。そのような動きは、方々で起きていると思いますし、私の舞台へ乗せる作品も、その方向へのインスピレーションと繋がっていたいなと思います。
この作品の成長を見守って頂けたら嬉しいです。
2021年10月 5日
Baladi el Mahbub4
我が祖国という意味の曲です。
いわゆるベリーダンスチューンでのバラディのノリは何処にもないので、広い意味でのバラディなんだろうなと捉えて踊ってみました。
共同体
文化とか生活の様々なこととかいろんなものを内包してる
それって、私にとって何だろう?
photo by kazz
実は、この写真とても気に入ってます。
アルコール、マスクをしてキョロキョロしちゃう感じ、ボー然となった時間…
コロナでの自粛期間で味わった何かと同じ時空間な気がして。
photo by kazz
photo by kazz
photo by kazz
この時の壷井さんのタクシームが、想像の斜め上から来てくれて、でも、自分が見てた世界と同じで、ほんとびっくりしたのです。
長いこと踊ってるから、いろんな即興の時があります。
動きとメロディがシンクロする喜びとか、考えなく感覚が同じラインに乗っちゃったりとか、だいたいはこういう時に良い時空間になった〜という感じなのですが、
今回のは、踊らずに場をどう使うかを伝えただけで、ショーの中での立ち位置がスーって決まった感じが、なんか成長したかも、みたいな喜びでした。
photo by kazz
もうどうしようもない
そんな感じは、コロナで感じた事も少なからずあるけど
photo by kazz
私にとっては
自分の踊りと生き方と向かい合った少し前の時間の方が大変でした。
photo by kazz
でも、いつも祈りのように、ただ踊ると
新しい道が目の前に出てきて
微かなその気配を追いかけて
photo by kazz
いろんな迷いも悩みも
無駄じゃなかったんだなーって
あとから思います。
photo by kazz
もちろん楽しいこともたくさんあったし
むしろその方が多かったけど
photo by kazz
喜び以外の感情表現に
魂ごと全部開いていくことは
言葉通り命懸けだったところもあって
photo by kazz
ただ、そんなに多くはないけれど大切な人や物や環境に囲まれて、今生きてるということが
どんなに有難いことなのだろうと。
photo by kazz
いまは、やってくるものを受け止めて
そこに最善を尽くしていきたいです。
きっと私が必要なところへ運ばれているんだという
信頼がね、クリアになってます。
photo by kazz
舞台が好きだし、舞台作りが好きで
育ててくれる先輩がいて
共に歩める仲間がいて
追いかけてくれる生徒さんやファンの皆様がいて
出逢ってくれる新しい方がいる
いつもありがとうございます!
今は、来年1月8日(土)に西日暮里アルハムブラで行う主宰カンパニーティルタの発表会公演へ向けて準備を始めました。
そちらの方も応援よろしくお願いします!
2021年10月 2日
Set el hosen4
セトエルホスン
これまでにもう何度踊っただろう?
久しぶりに踊ることになって、
(今回は曲構成を決めてからダンサーに割り振ったので自分で選んでいないのです)
さあ、どうしようという気持ちに(苦笑)
ここのところ全くこんなモードではなかったし、ロック調だし…でも、結果楽しかったし、今にぴったりだったなと思いました。
春ごろに感じてた、"生き物メスとして動く感じ"をちょっと入れ込んでみました〜
素敵な写真を撮ってくださったkazzさん
ありがとうございます♪
衣装は、スペインのクロエというブランドのデザイナーさんが写真イメージから膨らませて作ってくださいました。
愛のある手仕事で、とても素敵なデザイナーさんです♡
ショーを作るということが、お互いをわかって役割を果たせてという循環で気持ちよく流れてて
幸せでした。
アニマルパートへ…w
この飴ちゃんの空気を読んだ光も
いつも素晴らしくて最高です!
はーー
今回のショーは生み出すまでが大変だったのですが、
(2度の延期)
でも、その甲斐あって、良い形が作れて、ホッとしてます。
次はロックじゃないよ!…たぶん
お楽しみにしていてください♪
2018年12月17日
ILHAM pre event photos 24
all photo by Apache
クラシックオリエンタルという世界観
オリエンタルダンスが形成された時代
西洋と東洋の混じり合ったケミストリーが花開いた時
その時代に生まれてないので、空気感まではわからないけれど、私がその世界に見ているのは、
Saliというダンサーとしてその場に立つこと
ベリーダンサーだからとか
こういうテクニックがとか
そういう枠を取っ払って、
音とダンサー個人とが、ただ素直に繋がっているそんな時代だったように思います。
誰もが持つその人という輝き、スター性を持って、そのまま踊ること。
この情報に溢れる世の中では、実は学べば学ぶほど難しくなっていくものかもしれません。
過去記事参照
クラシックな空気
ベリーダンスとアラブ音楽vol.19後記
そして、1番簡単な自分の感覚で動くということが、1番難しいようなそんな時代になって来ているように思います。
そして、それは、集団としてまとまりをつけることが難しい方向性のようにも思えますが、枠にとらわれない有機的な集団の形というのがこれからもっと見えてくるのではないかなと思ってます。
ここに私は次の道を見ています。
それは、師Mishaalが最初に教えてくれたことであり、師Hadiaが時間をかけてロジカルに説明してくれたことの先にあります。
皆が素直に自分であることの先に、もう1つ豊かな表現が花開いていくだろうと。
さて、イルハムも次回からは、規模が大きく、ダンサーも増えるので、エンターテイメントの目線をもう少し足していくことになります。
私も一曲入魂になるので、ダンサー個人としての気持ちは楽です。そのかわりオーガナイズ側としては、きっとやる事だらけですね笑
ただ盛り上がるというエンターテイメントの形でない、肌感覚や音楽性を伴った日本人にしか作れないエンターテイメントとして、面白い形が出来ていきますように、
この先は、蓋を開けてみないとまだわかりません笑
ただ、私のこういう直感は、面白い道を見せてくれるはずという感覚だけがあります。
師Hadiaの招聘と5年計画でのTT開催を決めた時も同じ気持ちでしたから(^ ^)
ILHAMのFBページがあります。
是非イイね!よろしくお願いします。
・☆*・sali・*★・
2018年9月 7日
野生のチカラ4
photo by Apache
昨年は、必死で天女の世界へたどり着こうとしていた9月に、今年は狩りに出かけている気分です。
↓
自分の創作している世界の話です笑
先日のThe Silkroadというイベントで踊った曲
タイトルがSteppe(草原)だったのですが、
見ていた生徒さんが、
"サバンナみたいでした!"と感想を言っていて、びっくりしました。
まさに、サバンナに狩りに出掛けるようなそんな気持ちに今の私がシンクロしたのかな。
そこに私が見ていたのは
自由
駆け抜けられるスペース
生きる底力
photo by Apache
photo by Apache
大きく一回りして、
また新しいステージに立った今、
ただ明るい調和の世界だけじゃなくて
人間が人間らしく色んな気持ちを味わう
欲とか闇から生まれる、そんな世界も自分の中にあったなと思い出してます。
でも、昔みたいにその中に埋もれるつもりはないから、昔と同じ目線ではない、かな。
その野生的な生きる力は
生き物としての本能
本能が生きてる状態でいたいと
ただそう思います。
荒削りで踊ってみて
そうだそうだ
これだ!と思い出してきてます。
Be wild
あれこれ推敲を重ねた世界とは別
現場主義
懐かしい
…
とはいえ、実は、これは、来年3月17日のティルタの公演の1演目となります。
その時には、洗練させた形で発表予定。
飛天に続くSaliの創作演目
天界に辿り着いたその後の物語
そして、それは、天界を目指す最初の物語
また、ひとつ世界が見えてきました。
・☆*・sali・*★・
2018年6月27日
2018.6.21 Behind the fantasy〜6人の写真家の切り取る世界4
6人の写真家さん達の作品を演目順に並べました。
皆様の切り取る目線、空気感が全く違い、とても面白いです。
楽しんでいただけたらと思います。
2018.6.21(thu) AILARA presents special show
Behind the Fantasy
Dance: Sali
Darbuka: TAKSEEMA
DJ: Masaki
------------------
1st stage 光と影の合わさるとき
photo by KAZZ
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by Apache
photo by 加藤元康
photo by KAZZ
photo by KAZZ
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by kyoko
photo by Macoto Fukuda
photo by KAZZ
photo by 加藤元康
photo by Apache
photo by Macoto Fukuda
photo by Apache
photo by Apache
2nd stage 深海で見つけたもの
photo by MacotoFukuda
photo by kyoko
photo by KAZZ
photo by kyoko
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by kyoko
photo by KAZZ
photo by kyoko
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by 加藤元康
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by KAZZ
photo by KAZZ
photo by Daiki Kousaka
photo by Daiki Kousaka
photo by KAZZ
photo by Apache
photo by Macoto Fukuda
photo by Macoto Fukuda
photo by 加藤元康
photo by 加藤元康
photo by kyoko
photo by 加藤元康
2018年5月15日
光と闇の間4
先日踊った
タクシームフザム
フザムというマカームの説明を受けて
音を聴いて私が感じたのは
インフィニティ
天国というか、この世ではない時の止まった世界
ALL photo by KAZZ
どう感じたか、メンバーの皆に今回は一人一人聞いてみてます。皆の視点が違って面白い。
私の頭の中では、
歩きながら常味さんの後ろで
丸を作ろうって思いました。
踊りながら、丸をもう一度作って終わろうって思いました。
光の中では闇が忍び寄る
闇の中では光を求める
前回の外へ突き抜けるような黒いパフォーマンスと、図らずも対になるような白い世界でした。
----------
それからZikrayati
もっと研ぎ澄まして挑みたかった。涙。
でも、今の私を認めようと思います。
家も落ち着いたし、これから練習時間確保を頑張ります!
・☆*・sali・*★・
2018年3月 1日
ベリーダンスジャパンvol.434
今回のベリーダンスジャパンには、沢山掲載して頂いてます♪
表情についての記事
それから、イベントレポートに3件!
そして、どどーんと裏表紙の
お世話になっているアルハムブラさんの広告に♡
ありがとうございます(^ ^)
皆様も是非お手に取ってください!
・☆*・sali・*★・
2017年8月25日
Layali el Jazeir アルジェリアの夜4
先日のパフォーマンス動画をUPしました!
この曲はベリーダンス曲ではなく、古典と皆が呼ぶジャンルなのかもしれませんが
(追記、ワッハーブの曲で古典曲ではないそうです。)
ハシンさんがどう演奏するかな?と思って選んでみました。
8/19のイベントではロンガファルファザもそうですが、
アカデミックな雰囲気の曲がポップになる感じというのが個人的には新鮮でした。
客観的に見ると何も見えないけれど、
たくさんキメと即興と、パターン展開とか入り混じっていて、
自分的には良いバランスにまとまりました笑
色々と変革中につき、納得行かない部分はたくさんありますが、
ハートとエネルギーの部分は、やっと納得行くポイントに来てます〜
それからあくまで即興で踊る為に振付を作っていることが、上手く形になって来た、かな...
振付が進化していく?みたいに、即興でバリエーション化していけることが、踊っててしっくり来ます。
それから、ドラムソロの即興部分もリードやり取りが出来てきて、試行錯誤したキメも良い感じにまとまり良かったです。もう一越え、その先へ行きたい笑 ので精進します。
以前、常味さんの演奏で踊った時に、
この曲は、リズムがフォックスの時にDにアクセントを取るか、Pにアクセントを取るかで、
メロディの聴こえ方が変わって面白いんだよ〜という話があり、
その時はダンスも演奏も対応不可で悔しかったので、今回はその辺に挑戦してみました。
違って聞こえるかしら?
踊った体感は、Pで取ると、アーシーになってアフリカっぽくなり、
Dで取ると、スピードが出て西洋っぽくなる気がしました。
photo by Takao Seki
町娘みたいな雰囲気でサラッと踊りたかったのですが、そんな感じかな??
photo by Takao Seki
しばらくビデオチェックしながら、秋は細やかなところを磨いていきたいと思います^^
|