神遊び…火水遊び、紙遊びの舞
火と水(男性性と女性性)にとことん向かい合ったこの5年でした。
やっと、和合へ辿り着いて踊り切れたかなと思います。不思議なことに、出口は、オリエンタルダンスではなく和物でした。想像してなかったです(笑)
今は亡き紺邑の大川さんが染めてくださっった濃い藍シルクと、今年工房で奥様と染めた白藍シルク
最初に藍染体験をしたときの、命や愛とつながる感動をメンバーと共有したくて、今回も藍染に行きました。これは、折りを見て続けていきたいことです。
和紙作家の加茂孝子さんの作品を頭に纏いました。
和紙の原料であるコウゾという植物の網です。和紙は長い間、情報の媒体として存在してきたと思うんです。その役割の記憶みたいなものをプリミティブに感じられるのかな、なんて思って被ってみました。
羽織
AVAの遠山瑞樹さんが、デザインして仕立ててくださいました。細やかな仕事と状況を織り込んでいくような流れに感動しました。
加茂さんと瑞樹さんと
博多織の帯ベルト
福岡の黒木織物さんとコロナ禍での映像制作の際に出会いがあり、その時に出会ったベルトです。京都の皮職人さんとのコラボ作品とのことでした。私にとって故郷の博多、そして博多織の献上柄に込められた意味は、大切にしていきたいと思う内容です。
昨年、朝日や名月や紅葉を追いかけて、何度もロケハンをしたり、自然のリズムに自分を合わせていく経験をしました。
それは、街で踊れないなら、自然の中で踊ろう、美しさと共に在ろうと思ったからだったのですが、その時の様々な出来事が、能楽堂へと導いてくれたように思います。
撮影同行してくださった志村さんとの時間にも感謝しております。
photo by 志村剛
日本人は、自然を感じ、愛で、そこに想いを乗せ、皆と共有してきたのだな、と、
和歌の世界のように思うのです。
こうやって書き出してみると、どれだけの作家さんにお世話になってるのだろうと感じ入ります。
私は素敵なものを生み出す皆様と出会えて幸せものです。
この辿り着いた美しい世界を
特にジャンルに囚われることなく
自然の流れと共に、出会う音楽と共に
舞い続けたいなと思います。
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